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知ってた?その日焼け止めがサンゴを傷つけているかも!美しい海を守る日焼け止め

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透き通るエメラルドグリーンの海、色とりどりの魚たちが泳ぎ、生命の輝きに満ちたサンゴ礁。ダイビングやシュノーケリングで目にするその光景は、まさに地球が作り出した芸術です。この素晴らしい海の宝物であるサンゴ礁が、今、世界中で危機に瀕しています。

原因は地球温暖化による海水温の上昇だけではありません。実は、私たちが海やプールで日常的に使う「日焼け止め」に含まれる一部の成分が、サンゴ礁に深刻なダメージを与えていることが明らかになってきました。

美しい海を未来に残すために、私たちにできることの一つが、「サンゴに優しいリーフセーフ処方の日焼け止め」を選ぶことです。今回は、日焼け止めとサンゴ礁の関係を知り、賢い選択をするための情報をお届けします。

知っていますか?日焼け止めがサンゴを傷つけている現実

私たちが紫外線を防ぐために塗る日焼け止めが、どのようにサンゴに悪影響を与えるのでしょうか。特に問題視されているのは、紫外線吸収剤として使われる特定の化学物質です。

中でも代表的なのが、「オキシベンゾン(Oxybenzone)」と「オクチノキサート(Octinoxate)」です。これらの成分を含んだ日焼け止めを塗った人が海に入ると、成分が海水に溶け出し、サンゴに吸収されてしまいます。

研究により、これらの化学物質は以下のような悪影響を与えることが分かっています。

  • サンゴの白化を促進: サンゴは体内に共生する褐虫藻(かっちゅうそう)から栄養を得ていますが、これらの化学物質が褐虫藻にダメージを与え、サンゴが白くなって死滅してしまう「白化現象」を引き起こします。
  • サンゴのDNAを損傷: 遺伝子レベルでサンゴにダメージを与え、成長や生殖を妨げます。
  • 幼生サンゴの変形や死: 新しいサンゴが育つのを阻害します。

驚くべきことに、ごく微量でもサンゴに影響を与えると言われています。

なぜサンゴ礁を守ることが大切なの?

photo by yang wewe

サンゴ礁は、地球上で最も生物多様性に富んだ生態系の一つであり、「海の熱帯雨林」とも称されます。海洋面積の1%未満しか占めていませんが、全海洋生物種の約25%が生息する「家」としての役割を担っています 。

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サンゴ礁は、多様な生物に産卵場所や生育環境を提供するだけでなく 、高波や嵐から沿岸地域を保護する自然の防波堤としても機能します 。さらに、漁業資源🎣の供給源であり、観光⛱️やレクリエーション🥽を通じて地域経済に大きく貢献しています。

しかし、これらの貴重な生態系は、気候変動や人間活動による様々なストレス要因に晒され、世界的に深刻な衰退の危機に瀕しています 。

サンゴの新たな脅威となっている「日焼け止め」

photo by Niklas Ohlrogge

近年、日焼け止めに含まれる化学物質がサンゴに新たな環境ストレスを与えているとして国際的な懸念を集めています 。

わたしたち海水浴客やダイバーの肌から洗い流されたり、排水処理施設を経由して海洋環境に流入する日焼け止め成分が、サンゴの健康を損ない、サンゴ礁の劣化の一因となっている可能性が指摘されています。

その量は膨大で、年間推定6,000トンから14,000トンもの日焼け止めが世界のサンゴ礁域に流れ込んでいると試算されています。

沖縄の沿岸海域でも紫外線吸収剤が検出されており、サンゴへの影響が懸念されています。観光客が多い地域で特に影響が大きいと考えられます。

日焼け止め規制地域が拡大してきている

photo by Karsten Winegeart

ハワイやパラオなど、美しいサンゴ礁で知られる地域では、既にこれらの成分を含む日焼け止めの販売や持ち込みを規制する動きが進んでいます。

規制対象エリア

ハワイ州:オキシベンゾンとオクチノキサートを含む日焼け止めの販売・流通が禁止されており、マウイ郡ではさらに広範囲の成分が規制されています。

パラオ:より多くの種類の化学物質を含む日焼け止めの輸入・販売・持ち込みが禁止されています。

タイ

米領バージン諸島など

サンゴにとって有害な物質とは?

サンゴへの有害性が指摘される「化学的紫外線吸収剤」

紫外線フィルター化学的(有機)紫外線吸収剤

紫外線を吸収し、それを熱エネルギーなどに変換することで皮膚への到達を防ぎます 。これらの化学物質の多くが、サンゴ礁への悪影響に関する懸念の中心となっています 。  

複数の化学的紫外線吸収剤について、サンゴへの悪影響が研究で示唆され、規制の対象となっています。

  • オキシベンゾン (Oxybenzone, Benzophenone-3, BP-3): 最も広く使用されている紫外線吸収剤の一つであり 、サンゴへの有害性が最も頻繁に指摘され、多くの規制の最初の標的となっています 。  
  • オクチノキサート (Octinoxate, Ethylhexyl Methoxycinnamate, EHMC): オキシベンゾンと並んで広く使用され 、多くの地域で同時に規制対象となっています 。日本の化粧品表示名称では「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」とされることが一般的です 。  
  • オクトクリレン (Octocrylene, OC): 米領バージン諸島やパラオなど、一部の地域で規制されています 。時間経過とともに発がん性が指摘されるベンゾフェノンに分解する可能性や、水生生物への毒性が懸念されています 。花王などは、安全性評価に基づき適切に使用しているとの見解を示しています 。  
  • エンザカメン (Enzacamene, 4-Methylbenzylidene camphor, 4-MBC): パラオとタイで規制対象となっています 。  

その他の懸念される成分

紫外線防御剤以外にも、日焼け止めに含まれる他の成分がサンゴ礁に影響を与える可能性が指摘されています。

  • パラベン類 (メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン): 防腐剤として使用され、サンゴの白化との関連性が指摘されています 。ブチルパラベンはタイで 、複数のパラベン類がパラオで禁止されています 。  
  • トリクロサン (Triclosan): 抗菌剤であり、パラオで禁止されています 。有害な環境汚染物質リスト (HEL LIST) にも含まれています 。  
  • フェノキシエタノール (Phenoxyethanol): 防腐剤であり、パラオで禁止されています 。日本の化粧品にも広く使用されています 。  
  • マイクロプラスチック: 製品に含まれるマイクロプラスチックビーズなども懸念材料として挙げられています 。  
  • ナノ粒子 (物理的散乱剤関連): 物理的散乱剤である酸化亜鉛や二酸化チタンが、100ナノメートル (nm) 未満のナノ粒子として配合されることがあります。これらの微細粒子がサンゴに吸収され、悪影響を及ぼす可能性が懸念されています 。詳細はセクション3で後述します。

これらの情報をまとめたものが以下の表1です。

成分名 (別名/略称)化学種別主な機能サンゴへの主な影響 (報告例)規制状況の例 (一部)
オキシベンゾン
(Oxybenzone, Benzophenone-3, BP-3)
紫外線吸収剤 (有機)UV防御白化促進 , DNA損傷 , 幼生(プラヌラ)の奇形・致死・固着化・骨格形成異常(内分泌かく乱), 光毒性 ハワイ州、パラオ、タイ(国立公園)、米領バージン諸島、ボネール、アルバ、キーウェスト等で禁止
オクチノキサート (Octinoxate, EHMC, メトキシケイヒ酸エチルヘキシル)紫外線吸収剤 (有機)UV防御白化促進 , 内分泌かく乱の可能性 , DNA損傷の可能性 ハワイ州、パラオ、タイ(国立公園)、米領バージン諸島、ボネール、キーウェスト等で禁止
オクトクリレン
(Octocrylene, OC)
紫外線吸収剤 (有機)UV防御, 安定化剤ベンゾフェノンへの分解可能性 , 水生生物への毒性懸念 , 白化への関与懸念 , 内分泌かく乱の懸念 パラオ、米領バージン諸島で禁止
エンザカメン
(Enzacamene, 4-MBC)
紫外線吸収剤 (有機)UV防御白化促進 パラオ、タイ(国立公園)で禁止
パラベン類
(Butylparaben等)
防腐剤製品保存白化促進の可能性 パラオ(複数種)、タイ(ブチルパラベン)で禁止
フェノキシエタノール
(Phenoxyethanol)
防腐剤製品保存サンゴへの有害性懸念パラオで禁止
酸化亜鉛
(ZnO)
二酸化チタン
(TiO2​) (ナノ粒子)
紫外線散乱剤 (無機)UV防御ナノ粒子 (<100 nm) がサンゴに吸収され、繁殖・成長阻害、酸化ストレスを引き起こす可能性 。研究は進行中 。ノンナノ (>100 nm) は比較的安全とされる 。KAKEN研究ではTiO2​で遺伝子発現への影響を確認 ナノ粒子形態への懸念からノンナノ製品が推奨されることが多い 。マウイ郡ではミネラル(=散乱剤)以外の日焼け止めを禁止
表:サンゴ礁への影響が懸念される主要な日焼け止め成分

サンゴに優しい日焼け止め

サンゴに優しい日焼け止めとは、前述のオキシベンゾンやオクチノキサートといった、サンゴに有害とされる化学物質を含んでいない日焼け止めのことを指します。

これらの成分の代わりに、紫外線散乱剤である「酸化亜鉛(Zinc Oxide)」や「酸化チタン(Titanium Dioxide)」といったミネラル成分を紫外線防御成分として使用している製品が多いです。

紫外線吸収剤が化学反応で紫外線を肌の上で熱に変えるのに対し、紫外線散乱剤は肌の上で物理的に紫外線を跳ね返すことで肌を守ります。これらミネラル成分は、適切にコーティングされていれば、サンゴへの影響が少ないと考えられています。

サンゴに優しい日焼け止めの選び方・見分け方

では、実際にサンゴに優しい日焼け止めを選ぶにはどうすれば良いでしょうか?

一番確実な方法は、製品の「成分表示」をチェックすることです。

【避けるべき主な成分】

  • オキシベンゾン (Oxybenzone)
  • オクチノキサート (Octinoxate)
  • オクトクリレン (Octocrylene)
  • ホモサレート (Homosalate)
  • アボベンゾン (Avobenzone) – ※ただしこれはミネラル系以外の多くの日焼け止めに含まれる成分で、オキシベンゾンと同時に避けることが推奨される場合が多い
  • エンザカメン (Enzacamen)
  • パルミチン酸レチノール (Retinyl Palmitate)
  • トリクロサン (Triclosan) – ※日焼け止め以外の製品にも含まれる殺菌剤だが、避けるべきとされる

特にオキシベンゾンオクチノキサートは、サンゴ礁保護の観点から最も規制が進んでいる成分なので、この二つは必ず避けるようにしましょう。

【積極的に選びたい成分(紫外線散乱剤)】

  • 酸化亜鉛 (Zinc Oxide)
  • 酸化チタン (Titanium Dioxide)

これらの成分が紫外線防御の主成分として配合されている製品を選びましょう。「ノンケミカル処方」や「紫外線吸収剤フリー」と表示されているものが多いですが、念のため成分表示で確認する方が安心です。

最近では、「リーフセーフ(Reef Safe)」や「オーシャンフレンドリー(Ocean Friendly)」といった言葉をパッケージに記載している製品も増えてきましたが、これらの表示に明確な世界基準があるわけではないため、やはりご自身で成分表示を見て判断することが最も重要です。

サンゴに優しい日焼け止め(リーフセーフ・サンスクリーン)

Image by Kanenori from Pixabay

特定成分(オキシベンゾン、オクチノキサートなど)がサンゴ礁に有害であるという研究結果に基づき、これらの成分を含まないように作られた日焼け止めです。ハワイやパラオなど、一部の地域では法規制も進んでいます。美しい海に入る際は、日焼け止め選びもサステナブルな視点で考えたいアイテムです。

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日焼け止め以外のサンゴを守る対策

日焼け止めをサンゴに優しいものに変えることは素晴らしい第一歩ですが、他の対策と組み合わせることで、さらに効果的にサンゴ礁を守ることができます。

ラッシュガードやUVカット機能のあるウェアを着る

体を覆う部分が多いほど、日焼け止めを塗る面積を減らせます。UPF表示のあるものを選べば、紫外線対策も万全です。

帽子やサングラスを活用する

顔や首元の日焼け対策になり、日焼け止めの使用量を減らせます。

日陰を利用する

休憩中は木陰やパラソルの下に入ることで、紫外線に当たる時間を減らせます。

これらの物理的な対策と、サンゴに優しい日焼け止めを賢く併用することで、ご自身の肌を守りつつ、海への負荷を最小限に抑えることができます。

まとめ

photo by Andrew Ruiz

「サンゴに優しい日焼け止め」を選ぶことは、地球規模の大きな問題に対する、私たち一人ひとりにできる具体的なアクションです。成分表示を意識して製品を選び、ラッシュガードなど他の対策も組み合わせることで、美しい海の環境を守りながら、安全にマリンアクティビティを楽しむことができます。

次回の海やプールのお出かけでは、ぜひ「サンゴに優しい日焼け止め」を選んでみてください!